「星を継ぐもの」 | 本だけ読んで暮らせたら

「星を継ぐもの」

星を継ぐもの

 ジェイムズ・P・ホーガン/著、池央耿/訳、創元SF文庫



月面で発見された赤い宇宙服に身を包んだ死体。調査の結果、その死体はいかなる月面基地の所属者でもなかった。放射性同位元素の崩壊パターンから、その死体は驚くべきことに5万年以上が経過したものであると結論付けられた。人類が宇宙航空技術を有するはるか以前から、その死体は月面に眠っていたことになる・・・。

時を同じくして、木星の衛星ガニメデでは、地球製ではない宇宙船が発見された・・・。



全4部作のシリーズもの、その最初の作品です。

クライマックスの謎解きには、ブッ飛びました。



23作目で、この第1作の更なる謎解きもあり、シリーズ全体を通してもソコソコ楽しめますが、飛び抜けたオモシロさのこの第1作目だけは別格です。

もしかしたら「星を継ぐもの」だけの単独作品とした方がイイという人も多いかもしれません。



シリーズ全体を通してみれば間違いなくSF作品ですが、この第1作目だけはミステリーと云ってもいいくらいです。私の判断基準では、完全なミステリー作品です。



この作品を読んでいない方、あなたは幸せモノです。これから、こんなにすごい作品が読めるのですから。ぜひ、読んでみてください。

↓ 2,3,4作目はこちら
ガニメデの優しい巨人
巨人たちの星
内なる宇宙〈上・下〉