「星を継ぐもの」
ジェイムズ・P・ホーガン/著、池央耿/訳、創元SF文庫
月面で発見された赤い宇宙服に身を包んだ死体。調査の結果、その死体はいかなる月面基地の所属者でもなかった。放射性同位元素の崩壊パターンから、その死体は驚くべきことに5万年以上が経過したものであると結論付けられた。人類が宇宙航空技術を有するはるか以前から、その死体は月面に眠っていたことになる・・・。
時を同じくして、木星の衛星ガニメデでは、地球製ではない宇宙船が発見された・・・。
全4部作のシリーズもの、その最初の作品です。
クライマックスの謎解きには、ブッ飛びました。
2・3作目で、この第1作の更なる謎解きもあり、シリーズ全体を通してもソコソコ楽しめますが、飛び抜けたオモシロさのこの第1作目だけは別格です。
もしかしたら「星を継ぐもの」だけの単独作品とした方がイイという人も多いかもしれません。
シリーズ全体を通してみれば間違いなくSF作品ですが、この第1作目だけはミステリーと云ってもいいくらいです。私の判断基準では、完全なミステリー作品です。
この作品を読んでいない方、あなたは幸せモノです。これから、こんなにすごい作品が読めるのですから。ぜひ、読んでみてください。
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