『破局噴火』 | 本だけ読んで暮らせたら

『破局噴火』


『破局噴火 -秒読みに入った人類壊滅の日』   高橋 正樹/著、 祥伝社新書(2008)


『死都日本』 というフィクションが先にあって、このノンフィクション本が出来たようだ。普通は逆だよな!?


で、その『死都日本』 だが、科学的にもリアルで、物語としてもあまりにも凄すぎた。この本と『死都日本』 のどちらかしか読めないとしたら、絶対『死都日本』 をお薦めする。来月には文庫化もされるし。


さて、

破局噴火だとか超巨大噴火(スーパー・ボルケイノ)だとかが地球上の何処かで起きたら、間違いなく文明は後退する(そうだ)。

日本でならおよそ7000年に一度の確率で破局噴火が生じ、世界規模で見たらおよそ5万年に一回の確率で超大規模噴火(スーパー・ボルケイノ)が起こるとの超概略試算もあるようだ。

ちなみに、破局噴火<超大規模噴火(スーパー・ボルケイノ)という大小関係にある。

日本で最後の破局噴火が起こってから既に7000年は過ぎているそうだし、地球史的には約7万4千年前に起こったスーパーボルケイノで一度ホモサピエンスは絶滅しかかったらしい(ミトコンドリア遺伝子DNAの研究から判明しているとのこと)。経過年数から考えると、いつ次の破局噴火やスーパーボルケイノが起こってもおかしくないらしい。


で、こうしたことが起こったときの対策だが・・・、著者は、有効な対策を打ち出すのは難しい、というようなことを言っており、まァ正直だ。取り敢えずは、「人類を危機的状況に追い込む超巨大噴火とは何ぞや」ということを知ること、認識すること、が第一だと言っている。そのくらいしか言いようがないだろうな、と思う。