『ノラや』
1年半ほどいっしょに暮らしていたが、ある日庭から外に出て行ったきり戻らなくなってしまったノラ。
似た猫を見たという知らせを聞いては探し回り、猫探しのビラを何千枚もつくり、新聞への折込まで頼んだりするが、ノラは戻ってこない。
この本、いなくなった猫を想い、ただただその悲しさ・寂しさを綴っただけのエッセイだ。
ノラとクルについての14篇のエッセイに計300ページもの枚数が費やされている・・・・・スゲー。
ことあるごとに居なくなった猫のことを想い出しては、いい年した爺さんが涙まで流して、声を上げて泣く・・・。それも何ヶ月も、何年も・・・。
それだけのことを綴った文章なのに、なぜか読んでしまう。読まされてしまう。
そんでもって、身近に猫がいてもイイな~なんて思ったりしてしまう・・・・・(当分は飼うつもりもないけど)。