『裏庭』 | 本だけ読んで暮らせたら

『裏庭』




『裏庭』  梨木 香歩/著、  新潮文庫(2001)



またまた梨木本。この作品で児童文学ファンタジー大賞を受賞したそうだ。


本作のかなりの部分、RPGっぽくて、途中で読むのを挫けそうになった。梨木さんの描く話だから、このままで終わるわけないと思って堪えたけど・・・よく堪えたゾ、おれっ!


子供(少女)と年寄り(ばあさん、じいさん)を描く技(業)は旨い。でも中年男、中年女(この二人、主人公の両親ね)は全く魅力ない。ワザトかもしれないが。。。

しかし、他の作品でも、登場人物として魅力的だったのは少女、若い女性、青年や年寄りだったような気もする?


とにかく、鏡の向こうの世界(異界)の話が長すぎる! もっとも、その部分のお蔭でファンタジー大賞を受賞しているんだろうけど。つまりは、私の好みじゃなかったってことか!?


現実世界での話は良かったんだけどね・・・。チョイと残念。


【これまでに読んだ梨木香歩作品】

『西の魔女が死んだ』

『からくりからくさ』

『りかさん』

『家守綺譚』

『エンジェル エンジェル エンジェル』

『村田エフェンディー滞土録』

『春になったら苺を摘みに』


梨木本総括:「スキのある文章・・・」