『ユリイカ 2007年9月号』 | 本だけ読んで暮らせたら

『ユリイカ 2007年9月号』


ユリイカ 2007年9月号 特集 安彦良和  青土社(2007)


ユリイカという雑誌、噂には聞いたことがあったが、お目に掛かったのは初めてだ。家の近所の小さな書店の月間誌売り場の棚に1冊だけ立て掛けてあった。普段は、月刊誌の棚など素通りなのに、表紙が安彦良和氏のイラストだったものだからタマタマ私の目に入ったのだろう。


安彦良和、かつてはアニメーター、今は漫画家。神戸の芸術系の大学の先生もしているらしい。


昔から、この人が描く人物や動物の立像のラインの美しさには目を見張るものがあった。

ユリイカの特集の中のある記事によれば、そのラインはペンではなく筆で描かれているとのことだ。丸ペンやミリペンでマンガやイラストを描く人は数多くいるだろう。また、大抵の漫画家やイラストレーターも彩色は筆を使うだろう。しかし、人物のラインまで筆で描く人がいるなんて私は初めて聞いた。スゴイ!(最もこの話は有名らしいが・・・)


安彦良和のマンガは、現在継続中の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を読みかけているのと、完結したものでは『クルドの星』しかマトモに読んだことはないが、他にもいろいろと歴史・戦争を題材にした作品を描いている。

これから、「ブ」で少しずつ探してみようかと思っている。


今月の 『ユリイカ 安彦特集』、安彦氏へのインタビューや対談記事、作品論、作家論などが150ページ以上にわたっている。カラー・イラスト8枚も載っているし、安彦ファンにはお薦めだと思います。