『われらをめぐる海』 | 本だけ読んで暮らせたら

『われらをめぐる海』

THE SEA AROUND US (1951)
われらをめぐる海(早川書房)
『われらをめぐる海』  レイチェル・カースン/著  日下実男/訳   ハヤカワ文庫(1977)

ポピュラーサイエンス本の古典的名著。

この本が記されたのは1951年とのこと。プルーム・テクトニクス論もスノー・ボール仮説もジャイアント・インパクト説も提唱されていなかった時代の本である。したがって、地球誕生の年代・歴史や、生物、ホモ・サピエンス誕生の過程に関わるデータについては、2007年現在の知見とはかなり掛け離れた値となっており、これらの数値を真に受けてはいけない。

それでもなお、この本が読み継がれているのは、地球や海のダイナミズム、人類と海との歴史的関係が見事な物語として綴られているからである。


夏の読書にモッテコイの1冊。

ホモ・サピエンスなら、 『センス・オブ・ワンダー』 と併せて読んでおいた方がイイ本の一つ。