『世にも美しい数学入門』 | 本だけ読んで暮らせたら

『世にも美しい数学入門』


『世にも美しい数学入門』  藤原 正彦/小川洋子/著、  ちくまプリマー新書(2005)


“三角形の内角の和は180度”

作家は 「この一行は永遠の真理を持つ」と言い、数学者は 「永遠の真理は数学以外には存在しない」と言う。

読者である私は 「非ユークリッド空間でも三角形の内角の和は180度になるんだっけ??」 と、いらぬチャチャを入れる輩を想像する・・・。


冗談はさて置き・・・・、


「美しい定理」と「醜い定理」のくだりとか、「数学は実験科学の様なもの」と述べる箇所とか、数学と美的センスの関連性について語る箇所など、独特の藤原節は相変わらず潔く、明快だ。


小川氏が気付いたという “完全数と江夏の背番号” の件を読んだ際は、『博士の愛した数式』も読んでみたいと思った。


南 伸坊氏の挿絵も絶妙!


アッと言う間に読めるお手軽本。