『インチキ科学の解読法』 | 本だけ読んで暮らせたら

『インチキ科学の解読法』

インチキ科学の解読法  ついつい信じてしまうトンデモ学説

マーティン・ガードナー/著、 太田次郎/監訳、 光文社




図書館で予定外に借りた本。



科学は万能ではない。そんなことは誰もが承知している。


最近では、科学的裏づけのある(と思われる)観測された事実でさえ、ヒトの脳内で生み出されているフィクションであるかもしれない、なんて言うヒトもいる・・・。つまり、現代社会で大きな顔をしている科学だって、そのほとんどは眉唾物かもしれない?


まっ!それがホントかどうかはともかく、現在の世の中で、ヒトが生き、暮らしていくのに比較的便利で、自分以外の第三者にも説明しやすいアイテムとして、大部分の人たちが認識しているのが、“科学”なのではなかろうか!?

私などは、この世の中で最も信用でき、私自身の考えにマッチする思想が“科学”だと信じている。

私は、キリストでもなく、仏陀でも空海でも法然でもなく、マホメットでもなく、アインシュタインやボーアやペンローズやガウスやその他多くの歴史上の・現代の科学者とその成果を信奉する「科学教」の信者である。


「科学教」の信者である私は、占の類いっさい、予言の類いっさい、民間療法などのほとんど、・・・・・、数え上げたらキリがないが、そういったものはまったく信じないし、歯牙にもかけない。

そういったものを信じる人たちのことは別になんとも思わない。信じようが信じまいが個人の勝手。ただ、そういったものを利用して金儲けをしようとしたり、他人を操ろうとする輩は大嫌い。何よりも怖いのは、なにかに妄信、狂信する輩だ。(なんにつけ一度は疑えよ、自分さえも疑えよ、一歩引いたところから観てみろよ、と言いたくなる・・・)


こんな私のように、偏った思想に毒されたヒトが読むにはピッタリの本。

思わぬ掘り出し物だった。