『数学をつくった人びとⅡ』
E・T・ベル/著、田中勇・銀林浩/訳、 ハヤカワ文庫
この第Ⅱ巻の解説は吉田武という、日本の学者さんです。
一昨日の記事で、“数学は創られるものである”と記載しましたが、この言葉は吉田武氏の受け売りなのです。吉田武氏はまた、数学は「人の技」であるとも云っています。
この方は、数々の著作を通して、数学とはどういうものか、(数学に限らず)学ぶとはどういうことか、ということを一貫した考えの下で書かれてきている方です。
『虚数の情緒』という1000ページの著作の中で、中学生を対象に、なぜ学ぶのか、を語りかけるように説明されています。
一昨日の記事の中でも触れた『オイラーの贈り物』や、『虚数の情緒』についても、いつか記事にしたいと思っていますが、この両作品については、あまりにも高尚な内容であるため、じっくりと再読に再読を繰り返し、私の頭の中で醸成させなければ書けません。
このブログでいつかその内容を紹介したい本です。
『数学をつくった人びとⅡ』の中では、ガウスの章が秀逸です。まさに天才の中の天才。
吉田武さんの話になってしまいましたネ・・・