「センス・オブ・ワンダー」 | 本だけ読んで暮らせたら

「センス・オブ・ワンダー」

センス・オブ・ワンダー

 レイチェル・カーソン/著, 上遠恵子/訳, 新潮社


“センス・オブ・ワンダー: sense of wonder”

この本の題名、昔から何となくイイ感じの言葉だなー、って思っていて、いつか読みたいなと狙っていました。
しかし、たった60ページくらいの内容で1400円(確かこのくらいの値段でした)はないだろう! って思っていたので、今まで読んでいませんでした。


何年かぶりで図書館に行った際、今後、自分では決して買わないであろう、薄くて高価な本(1ページあたりの単価の高い本)を借りようと思いついて、その挙げ句、頭に浮かんだのがこの本でした(もうチョット他にも思いつきようがあるのに・・・)。


さて、著者レイチェル・カーソンは、40年前、世界中の自然環境が悪化しているという警鐘を鳴らし、一般市民が環境問題を考えるキッカケの1つとなる『沈黙の春』という本を発表しました。当時、この本が世界に与えたインパクトは計り知れないものがあった、ということです(現在でもかな?)。
この本は、そんな人が書いた遺作です。


この本の内容を要約すると、

 “自然に潜む不思議を感じ取る感性があると楽しいゼ”

ってなことになるかと思います。


実際は、こんな下品な言い方ではありません。
彼女と彼女の甥とが経験した、別荘の近所の自然を探検した際のいくつかの出来事を題材にして、子供が自ら獲得していく“センス・オブ・ワンダー”についてやさしい語り口で説明しています。


この本は、子供に接する大人達に向けて書かれた本なのでしょうか?
それとも、子供達自身に向けて書かれた本なのでしょうか?
まッ!・・・どちらにも採れそうです。
   ・・・ってことは誰が読んでもOKってことです。



英語の辞書なんか見てみると、この“センス・オブ・~”という言い方がいくつか出てきます。割と頻繁に使われる言葉なのでしょうか?

wonder の部分を beauty とか gratitude に換えてもイイけど、やっぱり、wonderが一番“しっくり”きますかネ。